2014年3月10日月曜日

障害者ユニオン推進委員会ニュース第2号

障害者ユニオン推進委員会ニュース      2013年度第2号
                 全国福祉保育労働組合・障害者ユニオン推進委員会
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中央委員会で提起された、障害者ユニオンの取り組みをすすめてください

 1月18日の中央委員会で、障害者ユニオン推進委員会の取り組みの現状報告と今後の取り組みを提起しました。また、障害当事者による障害者ユニオンの必要性等に関するお話をしていただきました。
 推進委員会からは、労働・生活実態調査や労働相談、障害者の生活と権利を守る全国連絡協議会と連携しておこなった厚労省交渉の様子を中心に報告しました。劣悪な条件と障害特性を理解してもらえずに、我慢して働くか自己都合退職するしかないこと、国は障害者雇用促進とはいうものの、企業が雇用していくための支援が中心で、労働条件の改善をはじめとする、働き続けていくための助成がなされていない現状があり、助成方法の改善を考えていないことが明らかになったことなどです。
 今後の運動提起として、①学習パンフを使っての障害者ユニオンづくり運動の学習を、地本・支部の執行委員会で行うこと。また、障害種別だけでなく、種別に関わらず、学習会の取り組みをすすめること、②障害種別分会を中心に、就労支援の現状と課題についての交流会を行うこと、③障害者の就労実態等に関する懇談・交流会への参加を組織すること(案内は別途します)、④障害者ユニオンづくりの宣伝をすることの4点です。福祉保育労として、障害者の労働権確立をめざして障害者ユニオンづくり運動の取り組みをしています。同じ働く仲間たちの実態を学んだり、聞いたりすることは、私たちの組合活動にも必要なことだと考えます。春闘や仕事で忙しい時期ですが、取り組みをすすめてください。


愛知県障害者(児)の生活と権利を守る連絡協議会と東海地本との
「障害者の就労実態等に関する懇談・交流会」を開催しました

 2月11日に、名古屋市で障害者の就労実態等に関する懇談・交流会を開催しました。寒さが厳しく、インフルエンザが流行し、現在、就労をしている障害者の参加が急遽キャンセルとなりました。愛障協からは3名、東海地本からは四役4名と組合員2名が参加しました。
 はじめに、労働・生活実態調査や労働相談で明らかになったこと、障全協とおこなった厚労省交渉の様子から、国の障害者雇用促進の姿勢等について報告しました。この報告を受けて、「解雇に値する事例や虐待と考えられるケースがあるのに、障害者虐待防止法や障害者差別解消法が実効性あるものとして機能をしていないのでは」との感想がありました。国は、この二つの法で、雇用の場面でも問題解決を図ろうとしていますが、対応する行政機関や労働基準監督署での捉え方が、障害者に寄り添ったものになっていない現実があります。厚労省は、研究会を立ち上げて検討をしていますが、財界に都合の良いようにまとめていくことが懸念されます。このことをとっても、障害者が労働の場で権利の主体者となるために、労働権確立の運動が必要になっていることがわかります。
 参加者の交流では、「最賃の減額が前提での雇用になっている。支援者は最賃と考えるが、本人が納得していると、何もできない」との実態が報告されました。障害者の労働遂行能力が、障害のない人と比べて劣ると決めつけていることが問題です。労働遂行能力は、障害のない人でも、千差万別です。だからといって、賃金が減額されることはありません。基準が定かではない能力という言葉で、賃金差別を受けています。これが、厚労省が推奨する、雇用する企業のメリットです。
また、障害に対する配慮や無理解で働き続けられない人がいることも、大きな問題です。障害者権利条約が批准され、それに対応するために、障害者雇用促進法も改正され、2年後からの施行となります。少しずつ企業の考え方が変わってくることが考えられますが、それまで我慢をして働くというのもおかしなことです。法の施行に関わらず、人として、その人らしく、ディーセント・ワークの考えで働けることを求めていくことも重要であることを交流しました。
最後に、障害者ユニオンづくりでは、「地域のネットワークをどうのようにして作っていくのか」との質問がありました。障害者の就労実態を考えると、一刻も早く結成することが必要です。しかし、現状では、加入を考えていくという意思表示のある障害者の人数は多くありません。一つひとつ懇談を重ね、労働運動を取り組んでいこうという呼びかけを丁寧にする必要があり、福祉保育労や障害者団体を通じて、ユニオンづくりをしていることの宣伝ビラを活用し、強化していくことを確認しました。同時に、福祉保育労は、中央委員会で提起した、種別を越えての障害者ユニオンづくりの学習パンフを使っての学習と、障害者団体と連携しての懇談・交流会を、全国で取り組んでいきます。

障害者の就労実態等に関する懇談・交流会のお知らせ

 3月23日(日)午後1時から4時まで、千葉市中央コミュニティセンターサークル室6(千葉モノレール・市役所前駅下車すぐ)でおこないます。千葉支部の組合員のみなさんのご参加をお願いします。懇談・交流会では、ユニオンづくり運動の取り組みとしておこなった、障害者の就労実態調査や労働相談等の報告もします。また、当事者から就労の現状や働き続けたいとの思いをお聞きし、福祉保育労として、障害者の労働権確立をどのように取り組むかを考えます。ユニオンづくり運動の、貴重な学習の場として、近郊の組合員の方々のご参加も歓迎です。


感想を寄せてください。

3月23日は、千葉市中央コミュニティセンターサークル室で、就労実態等に関する懇談・交流会をします。
千葉県の方はじめ、近郊の方もご参加ください。

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