音楽家の方の影響で、聴覚障害者のみなさんにも少なからず影響が出ているようです。
ご家族の方から、会社で「聞こえているのでは」「騙してないよね」と心無い質問が連日されていて、精神的にまいってしまつているので「どうしたらいいか」と相談がありました。
障害者差別解消法で精神的虐待を行ってはいけないとなっています。この件はそれに当たると考えられるので、労基署で相談をするようにアドバイスをしました。
聞こえているか、聞こえていないかは、見ただけではわかりません。だからと言って、何でもかんでも偽っているのではとすることは許されることではありません。
聞こえている人が聞こえていないように振る舞うなんて無理ですし、聞こえていない人が聞こえているように振る舞うなんてありえません。口話ができて、少し話せる人が、偽っていると言われるのかもしれませんが、口を読み取り、話すことができるようになるには、血の滲むような努力の結晶です。それを見て、話せるから聞こえていると考えるのは、単純すぎます。
このように疑われているみなさん、毅然として『偽っていない』と主張しましょう。
それでも疑う人がいるならば、障害者ユニオンまでご相談ください。
メール(jdu.center@gmail.com)かファックス(075-822-6220)にご連絡ください。
みなさんの味方となって対応をいたします。
障害のある人たちのための労働組合です。働く権利の確立をめざします。会社で働いている人、作業所など障害者福祉サービス事業所で働いている人、働きたいと考えている人、手帳がなくても、中途障害者でも、難病の人も、どなたでも、一人で加入できます。職場の問題でお困りの方や障害に関することや就労支援でのご相談を受け付けています。 電話(070-5500-9157)か、メール(jdu.center@gmail.com)にご連絡ください。電話は月曜から金曜の10時~18時で受け付けます。電話がつながらなかったときは留守電にメッセージを残してください。ご連絡します。 twitter(障害者労働組合/@jducenter)もしています。
2014年3月21日金曜日
2014年3月11日火曜日
東日本大震災から3年
あっという間なのか。
長かったのか。
それぞれが、それぞれの今の状況により感じ方は違うと思います。
障害者は、障害のない人と比べて、死亡者が2割も多かった現実を考えると、あっという間でもなく、長ったというわけでもないのかもしれない。
障害のある人を亡くした家族は、そんな一言で片づけられることではないでしょう。障害者であっても、かけがえのない命であり、家族だから。
まだまだ、障害者が充分な生活を過ごすことができるまでの復興にはなっていません。
障害者が、充分な生活が送れない街は、弱くてもろい街です。
復興にも、障害者権利条約の精神を大切にして貰いたいと考えます。
これからも東日本大震災のことを忘れずに、一歩一歩と復興していく姿を見続けていきたいと思います。
長かったのか。
それぞれが、それぞれの今の状況により感じ方は違うと思います。
障害者は、障害のない人と比べて、死亡者が2割も多かった現実を考えると、あっという間でもなく、長ったというわけでもないのかもしれない。
障害のある人を亡くした家族は、そんな一言で片づけられることではないでしょう。障害者であっても、かけがえのない命であり、家族だから。
まだまだ、障害者が充分な生活を過ごすことができるまでの復興にはなっていません。
障害者が、充分な生活が送れない街は、弱くてもろい街です。
復興にも、障害者権利条約の精神を大切にして貰いたいと考えます。
これからも東日本大震災のことを忘れずに、一歩一歩と復興していく姿を見続けていきたいと思います。
2014年3月10日月曜日
障害者ユニオン推進委員会ニュース第2号
障害者ユニオン推進委員会ニュース 2013年度第2号
全国福祉保育労働組合・障害者ユニオン推進委員会
Twitter(@jducenter)/ブログ(jducenter.blogspot.com)アクセスしてください
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〈中央委員会で提起された、障害者ユニオンの取り組みをすすめてください〉
1月18日の中央委員会で、障害者ユニオン推進委員会の取り組みの現状報告と今後の取り組みを提起しました。また、障害当事者による障害者ユニオンの必要性等に関するお話をしていただきました。
推進委員会からは、労働・生活実態調査や労働相談、障害者の生活と権利を守る全国連絡協議会と連携しておこなった厚労省交渉の様子を中心に報告しました。劣悪な条件と障害特性を理解してもらえずに、我慢して働くか自己都合退職するしかないこと、国は障害者雇用促進とはいうものの、企業が雇用していくための支援が中心で、労働条件の改善をはじめとする、働き続けていくための助成がなされていない現状があり、助成方法の改善を考えていないことが明らかになったことなどです。
今後の運動提起として、①学習パンフを使っての障害者ユニオンづくり運動の学習を、地本・支部の執行委員会で行うこと。また、障害種別だけでなく、種別に関わらず、学習会の取り組みをすすめること、②障害種別分会を中心に、就労支援の現状と課題についての交流会を行うこと、③障害者の就労実態等に関する懇談・交流会への参加を組織すること(案内は別途します)、④障害者ユニオンづくりの宣伝をすることの4点です。福祉保育労として、障害者の労働権確立をめざして障害者ユニオンづくり運動の取り組みをしています。同じ働く仲間たちの実態を学んだり、聞いたりすることは、私たちの組合活動にも必要なことだと考えます。春闘や仕事で忙しい時期ですが、取り組みをすすめてください。
《愛知県障害者(児)の生活と権利を守る連絡協議会と東海地本との
「障害者の就労実態等に関する懇談・交流会」を開催しました》
2月11日に、名古屋市で障害者の就労実態等に関する懇談・交流会を開催しました。寒さが厳しく、インフルエンザが流行し、現在、就労をしている障害者の参加が急遽キャンセルとなりました。愛障協からは3名、東海地本からは四役4名と組合員2名が参加しました。
はじめに、労働・生活実態調査や労働相談で明らかになったこと、障全協とおこなった厚労省交渉の様子から、国の障害者雇用促進の姿勢等について報告しました。この報告を受けて、「解雇に値する事例や虐待と考えられるケースがあるのに、障害者虐待防止法や障害者差別解消法が実効性あるものとして機能をしていないのでは」との感想がありました。国は、この二つの法で、雇用の場面でも問題解決を図ろうとしていますが、対応する行政機関や労働基準監督署での捉え方が、障害者に寄り添ったものになっていない現実があります。厚労省は、研究会を立ち上げて検討をしていますが、財界に都合の良いようにまとめていくことが懸念されます。このことをとっても、障害者が労働の場で権利の主体者となるために、労働権確立の運動が必要になっていることがわかります。
参加者の交流では、「最賃の減額が前提での雇用になっている。支援者は最賃と考えるが、本人が納得していると、何もできない」との実態が報告されました。障害者の労働遂行能力が、障害のない人と比べて劣ると決めつけていることが問題です。労働遂行能力は、障害のない人でも、千差万別です。だからといって、賃金が減額されることはありません。基準が定かではない能力という言葉で、賃金差別を受けています。これが、厚労省が推奨する、雇用する企業のメリットです。
また、障害に対する配慮や無理解で働き続けられない人がいることも、大きな問題です。障害者権利条約が批准され、それに対応するために、障害者雇用促進法も改正され、2年後からの施行となります。少しずつ企業の考え方が変わってくることが考えられますが、それまで我慢をして働くというのもおかしなことです。法の施行に関わらず、人として、その人らしく、ディーセント・ワークの考えで働けることを求めていくことも重要であることを交流しました。
最後に、障害者ユニオンづくりでは、「地域のネットワークをどうのようにして作っていくのか」との質問がありました。障害者の就労実態を考えると、一刻も早く結成することが必要です。しかし、現状では、加入を考えていくという意思表示のある障害者の人数は多くありません。一つひとつ懇談を重ね、労働運動を取り組んでいこうという呼びかけを丁寧にする必要があり、福祉保育労や障害者団体を通じて、ユニオンづくりをしていることの宣伝ビラを活用し、強化していくことを確認しました。同時に、福祉保育労は、中央委員会で提起した、種別を越えての障害者ユニオンづくりの学習パンフを使っての学習と、障害者団体と連携しての懇談・交流会を、全国で取り組んでいきます。
障害者の就労実態等に関する懇談・交流会のお知らせ
3月23日(日)午後1時から4時まで、千葉市中央コミュニティセンターサークル室6(千葉モノレール・市役所前駅下車すぐ)でおこないます。千葉支部の組合員のみなさんのご参加をお願いします。懇談・交流会では、ユニオンづくり運動の取り組みとしておこなった、障害者の就労実態調査や労働相談等の報告もします。また、当事者から就労の現状や働き続けたいとの思いをお聞きし、福祉保育労として、障害者の労働権確立をどのように取り組むかを考えます。ユニオンづくり運動の、貴重な学習の場として、近郊の組合員の方々のご参加も歓迎です。
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感想を寄せてください。
3月23日は、千葉市中央コミュニティセンターサークル室で、就労実態等に関する懇談・交流会をします。
千葉県の方はじめ、近郊の方もご参加ください。
2014年3月6日木曜日
障害者ユニオン推進委員会ニュース
古いものですが、1号を掲載します。
障害者ユニオン推進委員会ニュース 2013年度1号
全国福祉保育労働組合・障害者ユニオン推進委員会
Twitter(@jducenter)/ブログ(jducenter.blogspot.com)アクセスしてください
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障害者が働くということが、社会の中で認められつつあります。しかし、障害者は、企業の中では少数です。障害があるということを理解して貰い、同僚であり、企業にとって大切な働き手になっていくためには、越えなければならない現状が多くあります。
今回は、長く就労支援事業所で働いていましたが、この春に車の販売会社に就職をしたIさんの声と、それを支える就労支援員Hさんの、Iさんへの思いと障害者が就労するのに何が必要なのかについてお聞きしました。
Iさんは、養護学校(特別支援学校)卒業後に、一般就労をしていましたが、労働条件の悪さ等の理由で、退職をしました。それから、就労支援事業所で働きながら、法人が経営するグループホームで入浴介助等の仕事もしながら、企業就職をめざして、ハローワークに行ったり、職場実習に行ったりして、働く力をつけてきました。Iさんの就職をしての感想をお聞きしました。
Iさんの話
Iさんの話
(よかったこと)
一番よかったことは、車が好きなので、車関係のしごとができてとかったです。
初給料でお父さんに、車をプレゼントしました。
親が安心してくれました。
仕事になれてきたら、会社の人となかよくなったりもしました。
会社でなんでも、相談できる人ができました。
ほかにもつなぎがきれるようになったことがよかったです。
仕事をしてやせました。
最近は、給料でヘッドホンを買いました。
(うれしいことは)
毎日洗車をして、お客さんにきれいになったねと言われたことがうれしいです。
給料はを月給で14万円も、もらえるようになり、お母さんの給料をぬいてよかったです。
近所の人や、知っている人に就職したよと話したら、よかったねといわれました。
(こまっていることは)
雇用契約は1年間ですが、1年がたったらまた更新されるかが不安でいっぱいです。
(つらいことは)
おこられて落ち込むことです。
(仕事は、なにが楽しい)
お客さんの車や試乗車 展示車 代車 新車を洗うのがたのしいです。
だから一生懸命がんばりたいです。
就職ができて、喜びいっぱいのIさんの気持ちが溢れています。しかし、来年の契約更新は「頑張っていたら」と抽象的な表現でしかされていません。Iさんは、どういうことなのかがわからず困っています。本人に対して、頑張るとはどういうことをいうのか、具体的に話していただくことが必要ですが、上司にはこの表現をするのが精一杯の状態と考えられます。そこで重要になるのが、定着支援をすることです。Iさんに対して、いろいろとアドバイスをしている、就労支援員Hさんにお話をお聞きしました。
Hさんの話
Hさんの話
Iさんは特別支援学校を卒業後、養鶏所に就職していました。しかし、労働条件の悪さに退職を余儀なくされました。その後、就労支援事業所に入所しました。Iさんは体格が良くて、誰に対してもニコニコと挨拶ができる社交的な男性です。「かわせみ」に入所して慣れてくると、また一般就労をしたい気持ちが強くなりました。職員たちは彼の思いを大切に、“どんな仕事が向いているのか”“何が好きなのか”と話し合い、就労支援センターの方や地域の方々の協力を頂き、様々な会社見学や実習、アルバイトをしました。そして、やっと彼の大好きな車に関わる仕事に就くことができました。今も週1日事業所に通所して、清々しい表情で作業しています。自分の好きな仕事で“やりがい”を感じて働いているから、こんなにも生き生きと輝けるのだと思います。また、自分のお給料でお父さんに車をプレゼントしたことで、家族や周囲から1人の社会人として認められ、とても誇らしいだろうと思います。
仲間(障害者)も私たちと同じように1人1人やりたい仕事があります。みんながやりたい仕事に就けるとは思いませんが、多少の辛いことがあっても、やりたい仕事や自分が楽しいと思う仕事であれば、仲間は強い力を発揮できます。現に、Iさんは通勤で片道1時間もかかるのにも関わらず、無遅刻無欠勤で勤め、着実にスキルアップしています。
事業所にはIさん以外にも一般就労している仲間たちがいます。どの人も就職して頑張って働いていますが、まだまだ不安があります。1年の雇用契約が来年も更新されるかどうか、これから先も働き続けられるだろうかと仲間も職員も心配になります。
施設は一般就労している仲間たちを支えるのに限界があります。就労支援員は現場の体制があって、急に会社訪問に行くことができません。また、制度で定められたアフターフォローの期間はとても短すぎます。だから、就労支援センターや就業・生活支援センターなどの様々な機関と連携して長期に渡って継続して支援していく制度が必要です。それぞれの支援者たちが本人との関係を作り、顔が思い浮かぶようなフォロー体制を作ることが肝心です。
会社に就職すると、社内での本人の様子がよく見えなくなります。お昼ご飯をいつも1人で食べていたり、飲み会の誘いを断っていたり、社員旅行に誘われなかったりするなど、同じ社員なのに不自然な人間関係になっている話を聞いています。仕事の時間外で会社の人との付き合いをするかは自由ですが、人と関わることが好きな仲間でも会社の人と出かけません。まだ人間関係が浅いからなのか、本人が障害者という障壁をどこかで感じているから、進んで参加したいと思えないのか。理由は分かりませんが、働き続ける為には職場の人間関係が重要だと思います。
私は職場に励ましてくれる先輩、失敗した時に快くフォローしてくれる仲間、信頼してくれている後輩がいます。仕事は全て楽しい事ばかりではなく、辛い事もありますが、そういう支えてくれる人間関係があって乗り越えられていると実感しています。
本人の気持ちや頑張り以外に、一緒に働く社員の方が“同じ社員”として深く付き合って、仲間を支える人間関係があれば、本人にとってずっと働きたい職場になると思います。
仲間が一般就労して働き続ける為には、会社と施設と就労支援機関との連携が欠かせません。会社が障害者を受け入れようと努力すること、施設が障害者の生活を支え、余暇活動も含めて支援を継続すること、就労支援センターなどの支援機関が積極的に関与すること、それぞれが一方的に支援していたのでは意味がありません。お互いに歩み寄り、本人を支えるより良い人間関係を構築していくことが私たち支援者の課題だと思います。
就職をした人たちを支える機関は、障害者自立支援法施行以降に、障害者就業・生活支援センターが設置され、充実が図られています。しかし、現在は、全福祉圏域にはありません。また、設置されていたとしても、職員数は少なく、充分な対応ができる状況ではありません。来年度の予算概算要求で、332箇所の整備となりますが、全福祉圏域ではありません。早急に実現がされるように、要求をしていく必要があります。
就労をさせるのは、何度もハローワークに通い、職場実習を積み重ねても就労に結びつくことは少ない状況ですが、職場に定着し、働き続けられるようにしていくことは、就労をさせるよりも困難です。本人を良く理解している就労系事業所が、その一翼を担うことは重要ですが、職員体制が不充分ななかでは、本人や企業の求めに応じることは困難です。
障害者ユニオンでは、就労系事業所の職員体制の充実や低賃金の現状を変えていくためにも、福祉政策の充実を求めています。また、福祉政策だけではなく、労働政策の一環として、労働法を適用させることと、労働法が適用になった場合の職員体制や事業所運営の安定化を求める運動もしていく必要があると考えています。就労系事業所であろうと、企業であろうと、働いていれば労働者です。障害者自立支援法廃止運動の目的の一つの『働いているのに、利用料を払うのはおかしい』の精神に基づいて、就労系事業所で働く、組合員と障害労働者と一体なって、労働権の確立をめざしていきましょう。
障害者ユニオン推進委員会報告
中央委員会で、この間の活動報告とともに、福祉保育労として取り組むことを提案しました。また、当事者の方から、障害者ユニオンの必要性等の訴えをさせていただきました。各地本・支部の障害種別を中心にした、就労支援の交流と障害者ユニオンづくり運動の学習会を計画しています。また、障害者団体にも呼びかけて行う、就労実態等に関する懇談・交流会の準備をすすめます。東海地本は、2/11(祝・火)13時~16半で労働会館本館小会議室で行います。その他の地域は、決まりしだいお知らせします。
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